PEDIATRIC ORTHODONTICS

不正咬合の原因を正すバイオブロック矯正

バイオブロック療法とは、本来の自然な顔・顎の成長を誘導し、気道を拡大することで呼吸機能を改善させ、自然な顔貌へ成長を促すことを目的とし、結果的に十分な口腔内のスペースを確保し、歯も本来の正しい位置に整列するという治療法です。
歯並びが不正になってしまった原因にアプローチする治療法であり、健全な顎顔面の発育、正しい舌の姿勢、十分な呼吸経路により、治療後の後戻りの可能性も低くなります。治療可能な年齢は6~8歳が最適と言われており、遅くとも10歳までに治療を開始することが望ましいと言われています。

バイオブロック矯正の特徴

  • 歯並びが悪くなる原因へ
    アプローチ

  • 矯正治療後の後戻り
    が少ない

  • 気道が広がるため鼻呼吸へ繋がる

  • 身体の機能の改善
    に繋がる

  • 顔貌が良くなる

バイオブロック矯正と一般的な小児矯正の違い

※横にスクロールできます。

項目 バイオブロック 一般的な小児矯正(1期治療) 一般的な小児矯正(2期治療)
イメージ
矯正方法
  • 取り外しのできる装置を治療の段階ごとに装着し、顔と顎の成長を促す
  • 床矯正やマウスピースを使用し骨格を広げる
  • ワイヤーの力で強制的に引っ張り歯を移動させる
目標
  • 健全な歯列、健全な顔に成長させる治療
  • ある程度のスペースの確保
  • 2期治療時に抜歯矯正になる確率を下げる
  • 歯の移動を目標とした治療
効果
  • 健全な歯列、健康な口腔内をつくる根本の改善ができる
  • 混合歯列期に永久歯が萌出するスペースをある程度確保できる
  • 歯の移動を細かく調整可能
特徴
  • 装置の取り外しが可能
  • 口呼吸の改善が可能
  • 顔貌が良くなる
  • 身体の機能面が改善する
  • 歯並びの原因を正す
  • 後戻りがしにくい
  • 抜歯はほとんどない
  • 装置の取り外しが可能
  • 抜歯はほとんどない
  • 歯の移動速度が早い
  • 歯並びの微調整がしやすい
  • 取り外しの必要がない
  • ほとんどの症例で適応可能
欠点
  • 治療期間が長い
  • 年齢制限がある
  • 継続した装着が必要
  • 一般的な小児矯正より費用がかかる
  • 歯並びの細かい調整が難しい
  • 症例によっては適応ができない
  • ワイヤーによる矯正が必要になる可能性がある
  • 後戻りする場合がある
  • 痛みや違和感がある
  • 装置が目立つ
  • 歯磨きがしにくい

歯並びが悪くなる原因

  • Flow01

    舌が正しい位置になく、口が開いている

    • 舌が口蓋に接触していない(歯の上に乗っているなど)
    • 口が開いている(お口ポカン、口呼吸など)
  • Flow02

    上顎の成長が不足する

    上顎の骨が過剰に下方向に成長し、スペースが狭くなる。
    顔の長さが長くなっていく傾向が強くなる。

  • Flow03

    歯が並ぶスペースが
    狭くなる

    下顎の骨の内下方向へのたわみにより、スペースが狭くなり歯並びが悪くなる。


正しい顎顔面の成長に必要な要素

  • 1.舌が口蓋に接触している
  • 2.上下の歯が軽く接触している
  • 3.口が常に閉じている

歯並びの悪化は
遺伝だけではない

遺伝で骨格が決まると思われてる方も多いと思いますが、実は後天的な要素の方も大きくあります。
環境や子どもの癖が原因で歯並びの悪化に繋がるケースも多く、他にも赤ちゃんの頃からの授乳時の姿勢や抱っこひもの使い方、身体の姿勢の崩れが歯並びへ影響を及ぼす場合もあります。顎や口周りの筋肉が正しく成長しなかったため、不正咬合になるケースは実際に多く見られます。

歯並びの見た目以外の不利益

全体の顔貌
顔の凹凸が少なくのっぺりとした長い顔になりやすいです。
呼吸・姿勢・睡眠・集中力の低下
舌が後方(正しくない舌の位置)に位置付けられるため気道が狭くなる傾向にあり、呼吸を楽にするために首を前に出し、姿勢が猫背になることが多くなります。また、呼吸状態が悪いと睡眠の質の低下に繋がり、日常の集中力、学習力の低下を招くことがあります。
虫歯リスク・歯周病リスク増加
歯並びが悪い状態だとブラッシングが難しく、将来的な虫歯・歯周病進行のリスクが増加します。
不正咬合の方によく見られるダウングロース
  • ダウングロース(下方成長)
    を起こしている方

  • バイオブロック矯正治療後

歯並びを気にされて来院される方の殆どは、顔面の前方(水平方向)への成長が不足しており、代わりに下方への成長が増えています。これはダウングロース(下方成長)と呼ばれ、様々な不正咬合が生じる原因となっています。
バイオブロックはこのダウングロースへアプローチを行い、歯並びを正しくするのではなく、歯並びを悪くしている原因を正していく手法です。主に上下の顎骨の成長を導く治療方法ですが、歯が並ぶスペースを確保し、歯の居場所を確保するイメージといえばわかりやすいかと思います。正しい骨格の成長を得ることによって、正しい呼吸や咀嚼機能を得ることができます。
上記の画像の左側は、ダウングロースを起こした患者様のレントゲン写真です。右側は矯正治療後の患者様のレントゲン写真です。左側は上顎と下顎が下方向に成長していっています。右側は成長方向が前方へシフトすることができ、その結果として歯並びの改善に繋がりました。また、気道も大きくなっており、身体の健康の改善もすることができました。

成長段階による矯正治療で可能なこと

小学校低学年
小学校高学年

成長段階のため
骨格や顔を治すことが可能
結果として歯並びも正します

※小学校高学年になるにつれて、できることが少なくなってきます

中学生
成人

骨格の成長が完了しているため歯並びを治すことしか出来ず、原因へアプローチすることは出来ません

子どもの時期に行う矯正と大人になってからの矯正治療ではできることに大きな違いがあります。大人の矯正治療の場合は、既に成長が完了して骨の形もできているため、歯を移動することしかできません。また、歯を移動するスペースを確保するために抜歯をすることもあります。しかし、発育途中である子どもの矯正治療では、顎の成長を利用し、正しい発育を促し歯を並ぶスペースを確保することが可能になります。成人では結果(歯並び)へのアプローチ、子供の時期は原因(骨格)へのアプローチと、治療の目標に大きな違いがあります。

小児矯正治療のゴール

小児矯正治療のゴールは、永久歯が綺麗に生え揃うための土台を作ること。成人の場合はすでに成長が終わってしまっているため、顎や骨格の大きさは決まっています。
しかし、発達段階のお子様は顎や骨格の成長を利用して、正しい歯並びへと誘導することができます。早期のアプローチにより、正しく歯が生え揃う準備が可能なため、矯正治療は幼少期から行うことで負担やリスクを軽減することができる治療であると言えます。

お子様の矯正治療に悩む
保護者の方へ

バイオブロック矯正は、私が小児矯正治療を行こなっていく中で最も理にかなっており、治療結果も安定したものを提供することができると実感している治療です。
適正な時期にスタートし、装置の装着を継続していけば、きっとお子様の歯並びの改善へ繋がります。
また、顔貌や身体の機能の改善にも繋がるなど歯並び以外にも多くの利点がありますので、お子様の矯正治療を検討している方はぜひ一度ご相談下さい。

バイオブロック・顎顔面育成の料金表

  • バイオブロック矯正700,000円
  • アースシステムの使用が必要なケース900,000円
  • 調整料/月4,000円

※全て税込価格です

よくある質問

Q子供の矯正は何歳から始めるのがベストですか?

A.、6歳か7歳までに始めるのが良いとされています。これは、骨格なども含めた幅広い治療が可能になるからです。 詳しくはご相談ください。

Q大人になって歯並びがまた悪くなることはありますか?

A.あります。歯並びが悪くなる原因には、親知らずの影響、歯ぎしり、舌癖、保定装置の不使用などがあります。 歯並びが悪くなった場合の対処法には、再矯正や歯科治療などがあります。

Q習い事や部活などに制限などはかかりますか?

A.基本的にはありませんが激しいコンタクトスポーツならワイヤー矯正は難しかったりするので方法やそれにともなうデメリットも事前にご説明します。

Q定期的な通院などは子供だけでも大丈夫ですか?

A.はい、問題ありません。

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